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2015.01.06更新

 相続人の範囲と法定相続分についてははご存知の方も多いと思いますが、相続の問題の基本なのでよく確認をしておきたいと思います。

 まず、相続人の範囲として法定相続人には誰がなるかですが、亡くなった人(被相続人といいます)に配偶者がいれば配偶者は常に相続人になります。

 被相続人に子がいれば子も相続人になります(相続の欠格や排除の場合を除きます)。子が既に亡くなっている場合、その子が相続人(代襲相続人)になりますが、配偶者については代襲相続はありません。

 配偶者と子が相続人の場合の法定相続分は、配偶者が2分の1、子が2分の1であり、子が複数いる場合、子同士は平等の割合の相続分となります。例えば配偶者と子2人の場合、配偶者は2分の1、子はそれぞれ4分の1づつの法定相続分となります。相続放棄をした人がいる場合、その人は最初から相続人ではなかったものとみなされるので、子の1人が相続放棄をした場合、もう1人の子の相続分が2分の1になり、配偶者の相続分が2分の1から増えることにはなりません。

 配偶者がおらず、子が2人だけだった場合、子が2分の1づつの法定相続分を持つことになります。子は実子か養子かによって法定相続分に違いはありません。

 

 つぎに、被相続人に子がいない場合は直系尊属が相続人となります。直系尊属とは被相続人の父や母であり、父、母が2人ともいない場合は祖父母になります。配偶者と直系尊属が法定相続人の場合、配偶者が3分の2、直系尊属が3分の1の法定相続分になります。

 

 最後に、被相続人に子も直系尊属もいない場合、兄弟姉妹が法定相続人になります。兄弟姉妹が既に亡くなっている場合はその子が代襲相続人になります。配偶者と兄弟姉妹が法定相続人の場合、配偶者が4分の3、兄弟姉妹が4分の1の法定相続分になります。

 

 ところで、高齢の人が亡くなったような場合、亡くなった人に子がいなければ直系尊属にあたる人も既に亡くなっている場合が多く、結果的に兄弟姉妹やその子(甥や姪)が相続人になる場合があります。昔は子の数が今よりも多かったため、兄弟姉妹の数も多く、これら相続人を確認するための戸籍の取り寄せだけでかなりの手間がかかったりします。

 そして、甥や姪が法定相続人になるような場合、法定相続人の数も多く、被相続人の配偶者や法定相続人同士でまったく面識がないようなこともあります。このような場合の遺産分割協議の交渉を依頼された場合、代理人弁護士として苦労も多いものですが、結果的に遺産分割協議が円満解決することによってそのような苦労も報われます。

投稿者: 弁護士 内藤貴昭

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